
こんにちは。アラフォーリーマンのしゃーしん(@AceShin8)です。
私は製造業に従事して早15年。今では生産現場の責任者の立場にいます。
いろいろな仕事を経験してから工場に入ることになった訳ですが、初めは期間従業員という立場からスタートしました。
今まで多くの人を工場に受け入れ、そして送り出してきました。
今仕事を探していて悩んでいる人。
手っ取り早くお金を稼ぎたいと考えている人。
悩んでいるなら、製造業にしておきなさい。と言いたい。
工場勤務の給与は平均より高いです。
それはなぜか?
それはズバリ、仕事がつまらないからです。
そもそもライン作業に魅力を求めるな
ライン作業とは何をやる仕事なのでしょうか?
はい、ご想像どおり、単純繰り返し作業です。
一見難しそうに見える作業でもやってみれば簡単です。
毎日毎日、同じことを繰り返すのです。
嫌でも手は早くなります。
中には向き不向きもあると思いますが、仕事は1週間もあれば覚わります。
と、いいますか・・・
1週間で一人前に作業ができるように作業の標準が決まっています。
そのようになっているのです。
なぜなら、ライン作業では、
いつ誰が作業しても同じだけの品質と生産性が求められるからです。
つまり、誰でもできるようになっているわけです。
新人だろうがベテランだろうが、同じものが同じ品質で同じ数だけできる。そのようになっているのです。
別の言い方をすれば、安定したラインとは、誰がやっても同じようにできるように作りこまれているのです。
新人が入って生産性が落ちる、品質が落ちる、では2流、3流のラインな訳です。安定した工程とは言えません。
なので心配はいりません。誰でもやれます。
ライン作業で求められる仕事とは、決められたことを決められたとおりに繰り返すだけなのです。
個性はいりません。
考えてみて下さい。
ベテラン社員と新人社員で製品の出来栄えが同じでなかったら。
そのようなバラついた製品を誰が欲しがるでしょうか。
ライン作業員は職人ではありません。
だから、作業の中で様々なルール・決めごとがあります。
それさえ守っていれば誰に何を言われる筋合いはない。
誰がやっても同じものができるのです。料理で例えるとレシピなのです。
もし誰がやっても同じようにできないのなら、やり方が悪いだけ。
あなたが悪いわけではありません。
ただ、教わったとおりにやればいいだけなのです。
といっても何も難しい作業はありません。
仮に特別な知識や技能が必要な場合でも、誰がやっても同じようになるように、しっかりと教育体系ができています。
そんな単純作業を延々と繰り返す。それが一生続く。
多くの方が想像するように、こんなつまらない仕事を誰がやるんだ?と思うでしょう。
ですが・・・
入社1カ月後、つまり給料明細をもらうと変わります。
こんな仕事で、こんなに給料がもらえるの?ってなります。
退屈な仕事に耐えれば他よりちょっと高い給料が貰えるのです。
今まで何人も見てきました。
特に期間従業員はだいたい色んな仕事を経験してきた方が多いです。
そしてすぐにでも働きたい、お金が欲しいという人が多いです。
なので仕事に対して期待している部分が新入社員とは異なるのでしょう。
ライン作業にやりがいを求めるな。だから給料が高いんだ。

やりがいのある仕事をライン作業で求めてはいけません。
単純作業を延々繰り返す。そして1つのラインを覚えたらまた別のラインを覚える。
考えてみるとそんなツマラナイ仕事に魅力なんてないですよね。
面白くない。誰もやりたがらないでしょう。
だから人が集まらない。だから、給料が高いのです。
そこに残業や夜勤があれば手当てがつき、さらに手取りは増えます。
働き方改革が叫ばれる昨今、残業代は必ず支払われます。
有給休暇ももちろん取れます。むしろ、管理する側から言わせると、取らなければいけない年間の目標があるので無理にでも取ってもらうくらいです。
また近年では育児休暇も取りやすくなっています。(男性でももちろんです)
定時が来たらすぐに帰る。翌日も同じことを繰り返す。
ただそれだけなのです。
それをどう捉えるか。
面白い(と思われる)仕事には人が集まります。
魅力ある(と思われる)仕事にも人が集まります。
人が集まる仕事、ということは需要があるということ。
つまり供給側、給料を払う側からしてみれば、多少給料を低く設定しても人が集まってくるということ。
それと引き換え、つまらない仕事というのは人が集まらない。
でも人がいなければ生産活動ができません。ゆえに人を集めるために給料が高くなるのです。
現在では、お金よりも『楽しいこと、やりたいことを仕事にする』という
価値観が優勢です。どんどんつまらない仕事は淘汰されていく。
やがてはロボットとAIですべて生産活動をするかもしれません。ですが、
それはまだちょっと先の話。
今は人が欲しいのに人が集まらないのが現状です。ゆえに、工場勤務は給料が高いのです。
なぜか高級車ばかりの会社駐車場

製造業の給与はいいです。日本の平均給与でいえば上位に位置しています。
おそらく公表されているよりももっといいでしょう。
ト〇タ自動車のお膝元、グループ企業の駐車場には高級車が並びます。
役員の車ではないです。ただの従業員の車です。
それも、比較的若者達の車。ライン作業員たちの車です。
ローンとはいえ彼らはそれなりに稼いでいます。
立派な外車が並びます。傍から見れば成功者です。
実情はラインで働く作業員です。
つまらない作業に耐え、それなりの給料を受け取っているのです。
やりがいを求めるならラインから出ろ
何度も言いますが、ライン作業にやりがいを求めてはいけません。
もし、やりがいを求めたいのならば、一刻も早くライン作業から出て下さい。
ラインから出るというのは監督者やリーダーという立場になることです。
ラインの中にいてはあなたは歯車の一部としか思われていません。(実際は監督者も歯車の一部なのですが・・)
そこから出てkaizen活動を行うことでやりがいが出てくると思います。
そこでやっと、その人なりの個性や、仕事のできるできないが出てきますが、
まぁ、それも先の話。まずは単純作業をそつなくこなす。まずはそこです。
それだけなんです。
向いている人もいる

そのような単純作業。実は向いている人もいます。
考え方を変えてみると、単純作業を延々繰り返すだけでお金が貰えるのです。
特にノルマがあるわけでもない。
何も考えず、ただ淡々と同じことをこなす。
人とコミュニケーションをとる必要もほとんどありませんので
対人関係が苦手な人も心配はいらないでしょう。
日本人だけの職場も珍しいです。
日本語がたどたどしい日系の方もたくさんいます。
作業中は黙々と、淡々と作業します。
修行です。瞑想です。
そして言われることだけをやっていればいい。
特に頭を使うこともない。
やりにくい作業があれば、上司に報告する、だけ。
このような単純労働に向いている人も多くいます。
現に昇格や昇給なんてしたくない。
責任があってもめんどくさくなるくらいならライン作業員の方がいい、という人も多くいます。
こればかりは向き不向きがあります。やってみなければ分かりません。
現場作業と言っても、バリバリの生産ラインや、出荷の検査を担当する職場、完成品を運搬する職場等、いろいろなタイプの仕事があります。
入ってみて自分に合った職場に入ればラッキーです。
もし自分に合わなくても悲観する必要はありません。
所属長や人事部署に伝えれば職場の異動等を配慮してくれます。
従業員から手を挙げたことに対しては何らかのアクションを起こさねばなりません。
製造業、工場のマネジメントはそうなっているのです。
気に入らないことは遠慮なく言えばよいのです。
工場の労働は体力的にキツイのか?
この問いに対しても人それぞれですが、
今まで身体を動かしていなかった人は最初はツラいかもしれません。
でもすぐに慣れます。
けっして肉体的にキツイ仕事ではありません。
それはなぜか?前述のように誰がやっても同じように作れるようになっているのです。
日勤だろうが夜勤だろうが、多少眠たかろうが、疲れていようが、
1時間あたりの出来高を安定させる必要があるのです。
ゆえに肉体的にキツイ仕事を強いることはありません。
標準の作業というのは『作業員が無理なくやれる仕事』と定義されています。
例えば重いものを持つような仕事であっても
男性、女性でどれだけの重量を1日のうちにどれだけ持っていいか安全の基準が設けてあります。
腰などを痛めないように、無理なく行える仕事量になっているのです。
体力に特段自信がない人でも大丈夫です。
そこは心配いりません。
何度も繰り返しますが、誰でも働けるようになっているのです。
まとめ

製造業のライン作業について書きました。
製造業の仕事に悩んでいる方のお力になれれば嬉しいです。
繰り返し作業のなかでも昨日よりも造った数が増えた、
不良品も減ってきた、と達成感を味わえる場面もあります。
やはり、悩んでいたら一度飛び込んでみることをオススメします。
最後に、名の通っている大手メーカーを狙って下さい。
会社が大きい分、不当な扱いはありません。
安心して働ける環境が整っています。
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それでは、あなたにあった仕事が見つかることを願っております。
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