労災はあってはならない。幼い頃、僕の家族は崩壊した。

工場勤務

仕事でケガをすること。ホワイトカラーの人からすると、あまり想像ができないかもしれない。僕ら工場勤務の人間たちは仕事でケガをすることがある。場合によっては命まで失いかねない。そのために、安全に対してはあらゆる処置を施し、安全に対する文化もある。仕事なんかでケガをしてはいけないのだ。我々は機械ではない。替わりはいない。

それでも災害は起きる。人は必ずミスをする。人ゆえに勘違いや思い込み、ついうっかりとミスをする。体調だってそう。疲れているときや、睡眠不足だと集中力が低下する。

生産設備にはいざというとき、安全な方向に働くように人の知恵が入っている。設備が壊れそうになったときは止まってくれたり、人がうっかりミスをしても挟まれないように設備が止まったり。人の知恵で安全を守るよう設計されている。専門的にはフールプルーフと呼ばれる考え方や、フェールセーフと呼ばれるもの。その他、人の作業においても、リスクアセスメントでリスクを点数評価して危険を洗い出し、災害の未然防止活動を行ったりする。

重ねて言うが、それでも災害は起きるのだ。

うっかりハサミで手を切ったって災害。小さなものから大きなものまであるが、仕事でケガをするほどバカらしいことはない。

実は今は亡き僕の父も昔工場の生産設備に挟まれて、生死をさまよう大ケガをした。

子どもながらに鮮明に覚えている。この大事故がきっかけで、結局家族はバラバラになった。

誰も特をしない。会社でケガをするなんてバカバカしいのだ。

今は僕も工場で指導する立場にある。新入社員には、ケガだけは絶対にするな、と教える。

割といいかげんな僕だけど、安全のことだけは喧しいのだ。それは、子どもの頃の強烈な経験から。

労災は絶対にあってはならないのだ。

僕と同じようなことが起きないように。

それでは、また明日っ!


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